令和7年12月

年の瀬を迎え、寒さが募ってきました。この時期の野菜の人気ランキング最上位にくるのが「さつまいも」だそうです。この名前のとおり、薩摩(鹿児島県)の名前のついた野菜ですが、ご当地の薩摩(鹿児島県)では、唐(とう)(中国)から伝わった、ということから「唐(から)いも」と呼ぶそうです。
さつまいもは、原産地は中央アメリカとされ、日本へは17世紀初頭に中国から琉球経由で薩摩に伝わり、徐々に日本各地で栽培されるようになりました。その歴史の中で特筆すべきは、飢饉の折にさつまいもを栽培していた地域では、餓死者が僅かであったことに注目した江戸幕府の将軍徳川吉宗が、オランダ学者の青木昆陽に命じて、さつまいも栽培を日本各地で押し進めたことです。このように冷害や干害などで一般の農作物が不作でも、比較的良い収穫をあげられる作物を「救荒作物」というそうですが、さつまいもが多くの人命を救った立役者だったようです。(他にそば、ジャガイモも救荒作物だそうです)
ここ最近の異常気象でさまざまな農作物の収穫に支障が出ていることが新聞などで報じられていますので、救荒作物の存在は心強いです。ただ、日本でのさつまいも収穫量の減少傾向が止まりません。 一方、日本発の焼き芋がブームの東南アジアや、さつまいもをペーストにしてスイーツの材料として使う欧米など海外で人気が高まっており、日本から海外への輸出量がここ6年間で約2倍になりました。このため、国内外でさつまいもの争奪戦が起きているようです。
ところで、さつまいもは上手に貯蔵すれば長期間保存できることで知られています。購入後新聞紙でくるみ、風通しの良い冷暗所において置いておくと3か月ほど保存できるそうです。ただ、低温に弱いため、長く冷蔵庫に入れておくと腐敗の原因になるそうですので、ご注意を。
今年1年ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。皆様良い年をお迎え下さい。

